みんなのエコ宣言プロジェクト

森林保全やJクレに注力

2050年の脱炭素社会の実現を目指し、
とっとりエコライフ構想に基づき行われている県内の取り組みを、9回連載で紹介する。

脱炭素社会の実現を目指して活動を展開
(コラージュ)

 鳥取県の「とっとりエコライフパートナー」第1号企業として、脱炭素社会の実現を目指して活動する山陰合同銀行(松江市)。森林保全活動では、山陰両県の豊かな地域資源である森林を次世代につなげるべく、2006年から行職員が自ら植栽などを行う。

 また、自治体や森林組合、企業などが森林の整備などで生じたCO2の吸収量をクレジットとして国が認可し取引する「J-クレジット」活用支援の取り組みでは、地域に根差す同行のネットワークを活用して、クレジットを利用したい企業との仲介に尽力する。

 クレジットの販売を原資としてさらに森林の整備を進めたい販売者側と、SDGsや脱炭素化の取り組みに悩む企業との橋渡しで、各営業拠点の行員が解決策の一つとして提案している。11年度に6件(360トン)で始まった活動は年々実績を重ね、18年度以降はSDGsの周知が進んだこともあり急増、21年度には90件(2504トン)に。23年1月末時点で累計も254件(8772トン)と広がりを見せる。

 地域の脱炭素化を進める新しい取り組みとして昨年7月、同行100%出資子会社「ごうぎんエナジー」を設立した。企業を中心に脱炭素・カーボンニュートラルに向けた対応が広く求められており、再生可能エネルギーの需要が高まる中、同社が太陽光発電施設をPPA(電力購入契約方式)で設置することで、再エネの地産地消を狙う。現在、山陰両県内で100件を超える相談を受けており、23年度中の第1号運転開始を目指している。田村剛・地域振興グループ長(45)は「ごうぎんグループとして脱炭素・カーボンニュートラルの実現に注力し、地域の方々と共に、山陰を再エネ先進地域にまで引き上げたい」と話している。

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