みんなのエコ宣言プロジェクト

光熱費抑え快適住まい

福山建築が手がけたT―G3(最高グレード)の住宅で実施した
建築関係者などによる完成見学会(北栄町内)

 地球に優しく、健康的な家づくりの普及を進める鳥取県は、欧米並みの省エネ住宅基準を設け、「NE-ST(ネスト)な家」づくりを県内の工務店などと連携して進めている。家の性能を高めることで光熱費やCO2の排出を抑えることができ、先進事例として全国からも注目されている。

 ネストでは断熱・気密性能を3段階のグレードで基準を設けて住宅を認定。県が推奨する「T-G2」の住宅は、国の省エネ基準で建てた場合と比べて工事費が120万円程度かさむが、全館空調により、冷暖房費は年間5割の節減が見込まれ、15年で増額分の工事費が回収できると試算する。さらに室温が一定に保たれることで、快適に暮らせるほか、肥満やヒートショックの予防につながるなど健康にも効果があるという。

 福山建築(倉吉市)はこれまで44棟を手がけ、その8割がT-G2の住宅。同社ではネスト住宅の認定制度がない約8年前からT-G2と同様の性能を持つ家づくりを推奨してきた。現在、ネストには設計・施工合わせて計300社を超える業者が登録。松本晃一代表(51)も「県の基準が明確になったことで、よりお客さまに提案しやすくなった。関心は年々高まっている」と喜ぶ。

 脱炭素社会の推進や電気代高騰により、今後ネスト住宅の需要はさらに高まることが予想される。松本代表は「お客さまが後悔しない家づくりが大切で、今後も何が一番良いのか考えて提案していきたい」と力を込める。

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