みんなのエコ宣言プロジェクト

COP28(ドバイ)への県内学生派遣③ 環境先進県へ若者リード

重要なのは行動で示せる仲間づくり。世の中を大きく動かしていけるようなワクワク感あるアイデアを持って気候変動など地球規模の環境課題と対峙(たいじ)し、持続可能な地域づくりにつながる脱炭素に向けて「人口最少県からうねりを上げていこう」という若者たちの訴えに、会場の気概が高まった。

 2月16日に鳥取市内で開かれた鳥取県の「COP28UAE学生派遣事業」報告会。昨年12月、国連気候変動枠組条約第28回締約国会議「COP28」に参加した鳥取環境大4年の横山椋大さん(23)、同3年の三谷菜摘さん(21)、米子高専専攻科2年の小島翼さん(22)の派遣学生3人が、海外の若者との意見交換などで得た経験を基にメッセージを発信した。

 高校生、大学生中心に約50人が参加した第1部では派遣学生を交え、参加者が5、6人ずつのグループに分かれて意見交換。「脱炭素社会を実現するためのワクワクするアイデア」を出し合った。中には数値目標を達成した地域、企業、家庭への特産品プレゼントなど地域活性化にひも付けた取り組みを発表したグループもあった。

 若者がリードする環境先進県へのレベルアップを目指す鳥取県。来年度は新たな学生ネットワークを構築し、仲間との交流、話し合いを通じて知識を蓄え、固定概念に捉われない発想力を生かした若者による脱炭素社会実現に向けた県民のライフスタイル転換を促す企画実施も視野に入れる。

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