みんなのエコ宣言プロジェクト

健康住宅で「豊かな未来」へ

住宅メーカーの「ホームズ」(倉吉市八屋)が手がける住まいは家族と環境に配慮した「健康住宅」がコンセプト。牧井健一社長(50)は「省エネ生活もストレスなく快適に暮らせることが大切。家族の健康を守る家づくりが、地球環境の豊かな未来へつながる」と力を込める。

 同社が提案する住宅は高気密・高断熱に優れ、冷暖房などの省エネにも効果が大きい。また、室内の温度差が小さいため、体への影響が少なく健康的で、再生可能エネルギーの活用などにより、災害時も安心で安全な居住空間となる。鳥取県が推奨する健康省エネ基準「NE-ST(ネスト)」にも対応し、時代に合わせカスタマイズを続ける。

 中小企業などが全使用電力の再生可能エネルギー転換を目指す「再エネ100宣言RE Action」にも参加。自社電力をまかなうため、同社敷地内に設置する太陽光発電パネルやソーラーカーポートは販売も展開し、電力の自給自足の普及にも取り組む。

 自宅の駐車場にソーラーカーポートを設置した倉吉市の男性(38)は、住居も同社で新築。エアコン1台で夏も冬も快適に過ごせ、新設したカーポートによって電気代が抑えられたという。

 また、日々の電気使用量などは「HEMS(ヘムス)」という機械で確認でき、「発電するとランプが付くので意識するようになった」と施主の男性。太陽光発電パネルは設置費用こそかかるが「長い目で見ると家計にも優しい。カーポートの選択肢も実用的だと思う」と話す。

 牧井社長は「エネルギーを『見える化』することで、住まいが脱炭素や環境問題を“自分のこと”として取り組める身近な場所になる」と強調。脱炭素に向けて再エネの地産地消を促し、環境に優しく快適で健康につながる未来のエコロジーを創造する。

上部へスクロール