みんなのエコ宣言プロジェクト

「学生ゼロカーボンプロジェクト」立ち上げ

鳥取大、鳥大振興協力会、ゼロカーボンとっとりの三者は、大学生が脱炭素社会やカーボンニュートラルの実現に向けて考える「学生ゼロカーボンプロジェクト」を立ち上げた。地域の将来を担う学生たちが、環境保全につながる企業の取り組みなどを取材。自分たちに何ができるのか解決策を探っていく。

 SDGsの達成やカーボンニュートラル実現を目指す人材育成を狙いとし、初年度は環境問題に関心を持つ鳥取大と鳥取環境大の学生20人が参加。事前に地球温暖化がもたらす世界の現状を学んだメンバーらは県内の事業所を訪ね、温室効果ガス削減の取り組みや課題などに耳を傾けた。

 北栄町田井のエナテクス(福井利明社長)では再生可能エネルギーの技術研究や、農業と発電事業を組み合わせたソーラーシェアリングなどについて質問。地域と連携した事業展開に興味深く聞き入った。

 メンバーの一人、環境大3年の藤原洋希さん(21)は「顧客への脱炭素化支援や自社のゼロエネルギー化など、率先した取り組みを学べた。今後さらに環境や社会問題への知識を深め、さまざまな人々と協働しながら課題解決に貢献したい」と意欲を見せた。

 年度末には活動報告や提案発表の場を設ける予定で、プロジェクトを推進する鳥取大地域価値創造研究教育機構地域連携推進室の森田将悟係長は「プロジェクトには将来を担う大学生たちの新しい発想と挑戦が求められる。短期的ではなく、持続可能な社会の実現に向けて学生たちの取り組みが大きな一歩となれば」と期待を込める。

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