みんなのエコ宣言プロジェクト

キャンドルナイトで脱炭素を啓発

鳥取市の湖山池を望む芝生広場「グリーンフィールド」が9月23日夜、幻想的な6千個のキャンドルのあかりで包まれた。同広場に隣接するクラーク記念国際高校鳥取キャンパス(鳥取市湖山町西2丁目)の生徒らが、企画から運営まで一貫して行う「キャンドルナイト」。4年目を迎えたイベントは今年、脱炭素社会の実現を目指した取り組みが新たに加わった。

 イベントは実社会に近い職業体験をすることで、専修学校ならではの学びの機会とすることを目的に2020年に始まった。生徒らがキッチンカーなどの出店依頼、イベントの集客を図る広報、模擬店での金銭授受などさまざまな業務を主体的に取り組む。

 脱炭素に向けては「電力を使わないキャンドルと脱炭素は親和性がある」と、同校が鳥取県脱炭素社会推進課に連携を提案したことがきっかけ。生徒らは同課の山本尚生係長から県のゼロカーボン対策などをイベント前に受講。その知識を生かし、二酸化炭素を減らして地球温暖化を防ぐための行動をまとめたチラシを作り、イベントで来場者に配布した。

 イベントの実行委員長を務めた2年生の和口芽生さんは「脱炭素の啓発は来年も継続していきたい。来場者に家庭でできる取り組みのチェックリストを配り、主体的な行動を促す仕掛けも企画したい」と展望を語った。

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