みんなのエコ宣言プロジェクト

快適に賢く脱炭素へ

とっとりエコライフ構想の概要を説明する 中村参事監

 地球温暖化による気候変動や異常気象、生態系の変化への危機意識が、世界中で共有されている。鳥取県は環境と健康を守りながら、快適に賢く住まうライフスタイルへの転換を基本的な考えとした「とっとりエコライフ構想」を提唱。再生可能エネルギーの地産地消と新技術開発による地域経済の活性化も併せて行い、環境と経済の好循環による2050年脱炭素社会の実現に向けて取り組んでいる。

 この構想は従来の我慢を強いる省エネではなく、生活の質を高めるライフスタイルの転換を図ることで、二酸化炭素(CO2)排出量実質ゼロを目指すのが特徴。環境と健康にやさしく暮らしはたらく▽再生可能エネルギーを地産地消▽スマートムーブで暮らす(自動車の電動化など)▽森林整備や森林資源の活用-を4本柱としている。

 県のCO2排出量は13年が469万6千トン、18年が413万8千トン。30年には対13年比60%減の187万トンとし、50年に実質ゼロを目指す。県は目標達成に向けて、独自の高断熱・高気密を満たした「とっとり健康省エネ住宅(NE-ST)」や初期投資不要の鳥取スタイルによる太陽光発電の普及、電動車の導入促進や充電環境の整備などに注力。構想をより多くの県民に知ってもらうため、構想の愛称を「トットリボーン!」と命名、CO2の文字をリボンで表現したロゴマークも制作した。

 鳥取県生活環境部の中村吉孝参事監は「企業や県民の皆さんの個々の取り組みをリボンのようにつなげ、全県を盛り上げていきたい」と話している。

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