みんなのエコ宣言プロジェクト

EVで“エコ移動”促進

定期的な洗車、メンテナンスで車の利用に備える智頭石油の
スタッフ

 マイカー中心の移動を見直すだけで、ガソリン使用量と二酸化炭素(CO2)排出が抑えられ、地球に優しい暮らしができる。マイカーを所有せず徒歩や公共交通を利用したり、車を共同利用するカーシェアは“エコ移動”を促す手法の一つ。そこに電気自動車(EV)を導入すれば、CO2削減効果はさらに高まる。

 カーシェアを始めて10年になる「智頭石油」(智頭町)。現在、鳥取市内8カ所に無人ステーションを設け、ウェブ予約した会員が24時間利用できるようにしている。導入車両10台の半数以上がEVなどの電動車。脱炭素に有効なEVを多くの人に体感してもらおうと、車種・グレードに関係なく料金を一律設定し「近場の移動はカーシェアで」と呼びかける。

 ライフスタイルの変化や経済的メリットを勘案し、週末しか使わない車を手放してカーシェアを選ぶ人が増えているという。週末なら買い物やドライブなどに3~6時間の一般利用、平日なら企業の利用も多い。同社新事業推進室の谷口俊介室長(38)は「目的に合わせて車に乗るカーシェアの普及は、無駄なマイカー利用が減るなど脱炭素に貢献できる」として、新車種の導入やステーションの増設でさらなる需要の掘り起こしを図る。

 また、近未来の地域交通を充実するモビリティーの選択肢としても注目。谷口室長は、公共交通機関が手薄な高齢化が進む集落などに自動運転が可能なEVなどを1台配置することで「生活交通を確保するカーシェアの新しいスタイルも提案できる」と考えている。

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