みんなのエコ宣言プロジェクト

子どもの関心高める事業

ゼロカーボンのアイデアで入賞した児童と大野木センター長

 鳥取県地球温暖化防止活動推進センターと鳥取県気候変動適応センターの機能を併せ持つ「ゼロカーボンとっとり」は本年度、新体制でスタートした。NPOエコパートナーとっとりを母体として、地域に根差して地球温暖化を食い止める対策を推進している。

 脱炭素社会の実現に向けて、気候変動の「緩和」と「適応」を両輪にした普及啓発活動に力を入れている。県内の環境問題に関する情報発信や啓発、とっとりエコサポーターズ養成、気候変動の情報収集や調査研究など多角的に取り組んでいる。

 二酸化炭素排出実質ゼロの目標に設定した2050年は、現在の子どもたちの世代が主役になる。今からゼロカーボンに関心を持って実践してもらうよう、新事務局でもさまざまな事業を展開した。

 まず、県内のすべての小学生に「こどもゼロカーボンチャレンジ」をPRする情報紙を配布した。夏休み期間を利用して、家庭でできるゼロカーボンチャレンジのチェックシート、将来のゼロカーボンのアイデアを考えるイラストなどを募集。また、家庭の脱炭素を推進するとっとりエコライフキャンペーンを行ったり、太陽光発電で走行するソーラーカー模型の工作教室も実施した。このほか育児世代に向けても、子育て情報紙を通じて、県独自の健康省エネ住宅性能基準「NE―ST(ネスト)」や、住宅用太陽光発電システムの特集をしている。

 ゼロカーボンとっとりの大野木昭夫センター長は「2050年までに温室効果ガスを実質ゼロにするため、暮らしを見直し、限りある資源を大切にしたサステナブルな社会をつくる。そのために地域とともに活動し、将来ある子どもたちの関心を高めていきたい」と意気込んでいる。

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